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2024.10.12

髪を切った話

ずっとショートカットが好きだった。

肩より下に髪を伸ばしたのは幼稚園の時で

それからはずっとボブかショート。

久々のブログとなってしまいましたが、

今日は髪を伸ばして、そして切った話をしてみたいと思います。

 

髪は女の命という昭和の言葉がありましたが、

乾くのも早いし、セットも楽という理由で、

短い髪の方がいいよねと思って生きてきたので

私の髪に対する思い入れは、

特段ありませんでした。

 

 

自分のこととなると途端に飽き性になる私が、

4年にわたり髪を伸ばせたのはなぜか、

ヘアドネーションの目的があったからでした。

 

ヘアドネーションとは、

髪の毛を寄付して、ウィッグや毛髪製品を必要とする人々、

特に病気や事故で髪を失った方々を支援する活動です。

今回私が寄付した団体では、

18歳未満の子供たちに、寄付された髪の毛を利用した

医療用ウィッグが無償で提供されます。

最低31センチ以上の髪の毛の長さが必要で、

それでも作れるウィッグは

ボブ程度の長さのものになるそうです。

 

↓条件や郵送の方法が記されています。

JHD&C(ジャーダック)

https://www.jhdac.org/hair.html

 

 

実は私は大学時代からの大切な友人を二人、

なくしています。

医局の大切な先輩も、

昨年、惜しまれながら旅立ちました。

もともとはその先輩が健康になってほしいという願掛けで

伸ばし始めた髪でした。

自分のためには頑張れない私ですが、

誰かのためなら頑張れるのだなと

不思議な気持ちも感じながら

バッサリと鋏をいれてもらったときには

ニヤニヤが止まらず

美容師さんは少し困惑していたようでした。

 

美容院に行くとき

一昨年の10月、

先輩を励ます会をしたことを思い出しました。

すごくお世話になった先輩で、

みんなに慕われる姉御肌、

仕事もバリバリなのに

お料理もプロでジェットセッター。

そのうえ美人。

エネルギーに溢れた、医局員女子の憧れの先輩でした。

 

同級生の友人達も、みんなに慕われて、

彼女達の周りには

いつもたくさんの笑顔が溢れていました。

懐が深く、勉強熱心で、

未来に希望溢れる自慢の友人でした。

田舎者の私をクラブに連れ出してくれたり、

ディズニーランドに一緒に行ったり、

失恋した時は家に泊まらせてくれて

朝まで一緒にいてくれました。

神様に愛されていたのだとも思いますが、

あまりに早い旅立ちに、

未だに心の奥がぐっと熱くなることが度々あります。

 

 

 

ヘアドネーションが

直接彼女たちを救うことにはならないですが

バッサリ切ったことで、

頭だけではなく心も少しだけ、

軽くなれた気がしました。

 

 

こんなことを馬鹿正直に記すのも

恥ずかしいものですが、

今ある健康を

当たり前のものと享受することなく

生きたかったであろう

大切な友人たちの思いを忘れることなく

毎日を大切に生きていこうと思います。

 

 

 

こんな気持ちの変化を実感できるなら、

また髪を伸ばすのも、

悪くないかもしれません。

 

 

院長 吉田

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