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2025.03.22

金属アレルギーだと矯正治療はできないの?

金属アレルギーだと矯正治療はできないの?

こんにちは。

荻窪プラム矯正歯科です。

突然ですが、金属アレルギーの方はいらっしゃいますか?

矯正治療を考えているのだけれど、金属アレルギーが心配で…

矯正治療に金属は使われていそうだけど、そんなときは治療ができないの?

と、心配されていらっしゃいませんか?

今日のテーマで、そんな疑問にお答え出来たらうれしいです。

 

目次

1.歯科における金属アレルギー

2.金属アレルギーでも矯正できる?

3.金属アレルギーの検査方法

4.矯正治療中に起こる恐れのある金属アレルギーの症状

5.金属アレルギーの方にお勧めの矯正方法

6.まとめ

     

    1.歯科における金属アレルギー

    歯科における金属アレルギーとは歯科治療で使われている金属が、アレルギーの原因となり、お口の中や身体にアレルギー反応を起こすことをいいます。お口の中の金属に反応して、接触している頬の粘膜や舌、歯茎が腫れたり、白くなるなどして炎症を起こします。

    歯科による金属アレルギーは、全身に症状が出る場合もあります。お口の中に金属があると、唾液中に金属イオンが流出し、体内に巡ります。手や足に水泡状の皮膚炎が出る場合や、アトピー性皮膚炎のように全身に症状が出る場合があります。

    また、ネックレスなどのアクセサリー類で皮膚に異常が出たりするなどから、アレルギーを起こしやすいと自覚されている患者様のなかには、お口の中に金属を使用した詰め物や被せ物をされている方もいらっしゃいます。実は、金属アレルギーではない、なんてこともあるかもしれません。金属はたくさんの種類があるので、どれに反応しているのかを確認する必要があります。

    2.金属アレルギーでも矯正できる?

    金属アレルギーの方であっても、矯正治療は可能です。 矯正治療は、歯に矯正装置を装着して治療を行います。 マウスピース矯正の場合は、ポリウレタンというプラスチック素材なので、金属は不使用です。 ワイヤー矯正の場合は、以前は金属アレルギーが出やすいニッケルが使用されていました。 現在では、アレルギーの起こりにくいチタン合金のワイヤーが増えています。 また、ブラケットの部分も、以前のような金属だけでなく、プラスチック素材やセラミック素材など選択が可能です。 金属は不使用なので、白く透明感があり、歯となじみやすく目立ちにくいメリットがあります。 治療を受ける際は念のため、主治医に金属アレルギーであることをお伝えください。

    3.金属アレルギーの検査方法

    代表的な検査方法では、「パッチテスト」という検査があります。皮膚科で検査を受けることができます。パッチテストとは、アレルギーの疑いのある金属試薬を肌につけて、肌の反応を見る方法です。

    パッチテストとは、背中にさまざまな種類の金属の溶液を含んだシールを張り、2~3日後にそれぞれの部分の皮膚の反応を診ることで金属アレルギーがあるかを調べるというもの。金属アレルギーがある場合はその金属を張った部分が赤く反応しますので、どの金属にアレルギーがあるのかを調べることができます。

    歯科材料ではよく使われる金属でも、一般的ではないものもありますので、歯科治療で使用する可能性が高い金属を調べる必要があります。検査する金属の例としては、Al(アルミニウム)、Co(コバルト)、Sn(スズ)、Fe(鉄)、Pt(白金)、Pt(パラジウム)、Mn(マンガン)、In(インジウム)、Ag(銀)、Cr(クロム)、Ni(ニッケル)、Ir(イリジウム)、Zn(亜鉛)、Au(金)、Cu(銅)などがあります。

    3.矯正治療中に起こる恐れのある金属アレルギーの症状

    〇口内炎

    矯正治療を始めると、口腔内の異物を感じ取って、口内炎ができる方は多くいらっしゃいます。

    一般的な口内炎は、円形や楕円形の白っぽい潰瘍性のアフタ性口内炎ですが、矯正装置によって発症する可能性があるのは、アレルギー性口内炎です。

    こちらは金属が刺激となって発症し、口腔内だけでなく、赤く腫れたりかゆみが出ることもあります。

    口内炎の薬は歯科医院で処方してもらえる他、薬局でも購入できます。

    口内炎とは少し異なりますが、口の中の症状として、口腔扁平苔癬というものがあります。口腔粘膜に生じた角化異常を伴う慢性炎症疾患です。口腔粘膜に白いレース状の病変が現れることが多く、びらんや潰瘍を伴う時もあります。

    いつもと違う、こすっても落ちない白いレース状のものがあるときは、歯科医院に相談しましょう。

     

    〇口回りの炎症

    矯正装置で金属アレルギーが起こる場合、唇が腫れ上がることもあります。 矯正装置が口腔内に入ってから、数日のうちに起こり、唇の違和感やヒリヒリした痛みを伴うことがあります。

    また、口唇が炎症を起こして荒れてしまう状態の口唇炎や、口角に炎症が起き、唇のはしが赤く腫れたり、深く亀裂が入るなどの口角炎の症状もみられることがあります。味覚異常や、舌がピリッと痛い、などといった舌の症状を伴う方もいらっしゃいます。

    口回りの炎症がひどい場合は、歯科医に相談、皮膚科を受診してください。

     

    〇皮膚炎

    矯正装置に使用する装置は口腔内に装着しますが、金属アレルギーの症状は口腔内やお口周りだけで 発症するとは限りません。接触性皮膚炎はすぐに症状が出ることもあり、金属の接触部分がかぶれるのが特徴です。

    矯正治療は口の中で行うため、口周りや口の中に症状が出ると思われている方も多いと思います。しかし、実際には金属アレルギーは全身に症状がでる可能性があり、その症状の一つに皮膚炎があります。 皮膚炎は全身のいたるところで発症する赤身やかゆみ、湿疹のような症状であり、アトピー性皮膚炎や、湿疹、乾癬などがあります。唾液に溶け出した 金属が全身に吸収されることで起こります。

     

    4.金属アレルギーの方にお勧めの矯正方法
    ブラケット矯正

    矯正治療の装置は、症状にもよりますが2年~3年程度で外しますので、金属の詰め物や被せ物のように、長い年月ものあいだ口の中に入っていることはありませんが、金属アレルギーがある場合には、装置やワイヤーの材質をアレルギーが出にくいものに変えていきます。

    先述したように、ワイヤー矯正でも昨今、金属アレルギーへの対策や見た目の改善のために、金属不使用の装置も開発されました。通常の金属のブラケットは、ニッケルやクロムなどの金属でできていることが多く、金属アレルギーの原因となりやすいです。金属アレルギーの方には金属ではなく、審美性を意識した透明のプラスチックや、硬質プラスチック、セラミック、ジルコニアでできたブラケットもあります。これらは金属アレルギーに対応しています。

    ブラケット矯正で使われるワイヤーは金属アレルギーの原因となるニッケルやクロムを含んでいる場合があります。金属アレルギーがある場合には、ニッケルフリーのワイヤーを選択することにより、アレルギーへの対策をすることが可能です。

    ただ、舌側矯正に使用される金属は、おもにステンレススチール、チタン、ニッケルを含む合金などがあります。これらの金属は耐久性が高く、よく使用される金属ですが、一部の方々にアレルギー反応を引き起こす可能性があります。唇側矯正とは異なり、審美性を意識したブラケットやワイヤーが製品化される必要性がないことから、金属アレルギーを回避可能な装置がありません。金属アレルギーをお持ちの方へはお勧めすることが難しいと考えられます。

     

    ワイヤー矯正

     

     

     

    マウスピース矯正
    マウスピース矯正は、マウスピース自体には金属が不使用で、素材はポリウレタンというプラスチック素材のため、金属アレルギーの方でも安心して治療が受けることができます。

    ただし、マウスピース矯正は、治療を行う本人が決められた時間しっかりと装置を装着していなければ、歯が動きません。患者様ご自身が、矯正治療の意識をしっかりと持っていただくことができれば、治療の効果は表れていきます。

    ただし、マウスピース自体は非金属でも、歯にポッチやボタンを付けて、エラスティックというゴムを補助的に用いて治療を行うことがあります。そのような補助装置に金属を使うことがあるため、絶対に金属アレルギーを起こさないわけではありません。金属アレルギーを心配して、マウスピース矯正を選択される場合は、そのような補助装置も可能な限り非金属のものを選択し、金属アレルギーのリスクを低減するものよいでしょう。

    マウスピース矯正を選択する場合でも、歯科医師に、自分が金属アレルギーの恐れがあることをしっかりと伝えることが必要です。

    マウスピース矯正開始

     

    5.まとめ

    金属アレルギーだったら矯正治療ができないのか?というお話で進めて参りましたが、できないというとこはありません。

    ただ、「金属アレルギー対応」のワイヤー矯正でも100%金属を使用していないわけではないので、含まれる金属にアレルギー反応が出てしまう場合には、「マウスピース矯正」の選択となることが考えられます。

    金属アレルギー対応の矯正治療を始められた患者様でも、治療途中から徐々にアレルギー症状が出てしまう方もいらっしゃいます。そのため、金属アレルギーの方は注意深く経過も観察する必要があると思われます。

    金属アレルギーを自覚している方は、回避するために意識してメタルフリー素材での治療を選択なさってみてください。しかし、花粉症のように、年齢を重ねてから症状が現れる方もいらっしゃいます。今まで平気だったのに、同じアクセサリーを身に着けていてかぶれるようになった、など気になる方は、皮膚科でパッチテストを受けてみられることもおススメです。パッチテストで、どんな金属でアレルギー反応が出るのかを調べることもできます。

    当院では、マウスピース矯正だけではなく、金属アレルギー対応のブラケット矯正も可能です。ぜひ一度、ご相談ください。

     

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